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2023年 第4回定例会 本会議・第7号陳情「中野区議会傍聴に関する運営ルールの変更と必要な情報開示を求める陳情」に対する賛成討論:羽鳥だいすけ 2023/12/12
ただいま上程されました第7号陳情「中野区議会傍聴に関する運営ルールの変更と必要な情報開示を求める陳情」につきまして日本共産党議員団の立場から賛成の討論を行います。
本陳情は区議会に対して、区議会本会議及び各委員会の傍聴に関連して、現在の運用を6項目にわたって見直すことを求めるものです。
陳情者が審査の際に持ってこられた補足説明資料には中野区議会と他区議会での傍聴に関する運用ルールの比較一覧があります。また同時に持ってこられた2023年6月5日付の東京新聞記事「東京23区の区議会 傍聴いちからガイド 質問は事前公表?撮影できる?「開かれた議会」進み具合は」では、各区の「開かれた議会」に関する取り組み状況が比較されており、中野区議会の取り組みはかなり遅れていると言わざるをえません。今回の陳情で求められている必要な改革を行って、ようやく他区と肩を並べる水準に到達できます。
中野区自治基本条例は第1条「目的」において、「区民の意思を反映させた区政運営及び区民の自治の活動を推進し、もって安心して生き生きと暮らせる地域社会を実現することを目的とする。」と述べています。そして第4条「区議会の役割及び責務」において、「区議会は、区議会の保有する情報を公開し、区民との情報共有を図るものとする。」と述べています。ここには区議会が持つ情報を区民に広く共有することが、中野区の自治の発展にとって重要であるとの認識が込められています。しかし、現在の区議会の運用ルールはそうした条文の認識が十分に反映されたものとなっているでしょうか。
主旨の1項、2項にも述べられている通り、現在の運用ルールでは区民は当日、議場あるいは委員会室に来るまで、一般質問の項目は何か、委員会の所管事項報告は何か、といった情報を知ることができません。区議会で何が議論されているのかを事前知ることができなければ、傍聴に来ようと気すら起きません。
主旨の3項、4項では区議会の審議状況をライブ中継、もしくはインターネット中継で視聴できるようにすることを求めています。様々な事情により、議場に来られない区民もいるでしょうが、現在は本会議と予決算特別委員会の全日程が後日配信されているにすぎません。自宅からでも区議会の様子を時間的な差がなく、見ることのできる体制が必要ではないでしょうか。
また主旨の5項、6項で述べられているように、現在の運用では傍聴にいらした区民が審議の内容を記録するために必要なものを十分に持ち込むことが許可されていません。区議会の審議は区民のものです。傍聴にいらした区民が審議状況をメモし、広く区民に伝えるためにも必要なものの持ち込みは認められるべきではないでしょうか。
区議会の改革の意志として、本陳情を採択することが必要不可欠であることを申し上げ、賛成の討論といたします。