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議会報告
REPORT

03.24

3月23日 第2号陳情「なかの生涯学習大学の再編について」に対する賛成討論:羽鳥だいすけ

第2号陳情 賛成討論

 

「第2号陳情 なかの生涯学習大学の再編について」に対して、日本共産党議員団を代表して賛成の立場から討論を行います。

 

 本陳情は、なかの区報・第2058号に掲載された「令和3年度に検討中の主な取り組み案」中の「検討中の主な見直し事業」の中のなかの生涯学習大学の新入生募集の終了と2023年度での同事業の再編に対し、今年度での新入生募集の終了を撤回するとともに、再編に際しての区民への説明会・意見交換会を求めるものです。
 なかの生涯学習大学は1973年に「ことぶき大学」として開設され、日本における生涯学習展開のはしりとなりました。昨年度までで卒業生は8241名を数えています。本来、人間の学びは生まれて間もない時から死ぬときまで、生涯にわたって行われるものであり、「ことぶき大学」から続く、なかの生涯学習大学の取り組みは高齢期における人間の学びを支える重要な役割を果たしてきました。
 受講者へのアンケートでは、なかの生涯学習大学の取り組みは学びを通して、「地域の友人や知人が増えた」「区や地域に関心を持つようになった」「地域活動に参加するようになった」など、多くの効果がもたらされていることが明らかになっています。地域活動への関心については、受講によって「高まった」と回答した方が過去3年間で85%以上にのぼり、多くの方が実際に地域活動に参加しています。「地域の友人や知人が増えた」という方も約80%になっています。高齢者の閉じこもりや孤独死の問題が大きな社会的注目を集めているこの時代、特に一人暮らし高齢者が多い中野区において、今のなかの生涯学習大学の取り組みが大きな役割を果たしていると言えるのではないでしょうか
 陳情の文章の「理由」に述べられていますが、なかの生涯学習大学の再編が区民の前に明らかにされたのはこの区報が初めてのことでした。現行制度からの大幅な改変を示唆する内容を受講生に一切知らせることなく発表したことは大きな問題があったと考えます。
 私自身、同事業に参加された方々がなかの生涯学習大学卒業後も地域でかけがえない仲間の輪を作り、生活されている姿を見て、お金に代えられないこの事業の重要性を感じています。講義の規模が適切であるのか、受講者間での地域活動への参加意欲の差、社会教育・生涯学習に関して区内の大学との連携はどうかなど、時代に応じて検討されるべきものもあり、事業の見直しが必要なこともあるかと思います。そうした時においても、現行のなかの生涯学習大学がどのような役割を果たしてきて、どのような改善点があるのか、受講者やまだ受講されていない区民からも社会教育・生涯学習について様々な意見をうかがう必要があると考え、陳情に賛成いたします。

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