記事表題
・1.第3回定例会報告 区民生活応援の財政運営を
・2.第3回定例会の論戦より
・3.公園の利用ルール見直しへ ボール遊びなど緩和
・4.補正予算 日本共産党議員団の提案が実る
・5.予算要望書を提出しました
・6.「憲法生かそう」の声とどろく 平和求める市民パレード開催
・7.「学校給食費無償化」「非核三原則の堅持」を政府へ求める共産党議員団提案の意見書が可決
1.第3回定例会報告 区民生活応援の財政運営を
(1)2021年度決算の認定
2021年度の中野区一般会計歳入歳出決算は、当初予算時には歳入減収が想定されていましたが、実際には大幅な増収となりました。中でも特別区民税は補正予算において過去最高とも言える25億円を増額し、特別区交付金も63億円を増額しました。そのため決算では特別区民税340億円、特別区交付金410億円と多額の一般財源の増となりました。
(2)区民事業の充実と、支援策強化を
予算編成時には財政削減の方針が示されましたが、区民サービスの削減が行われなかったことは高く評価できます。新型コロナ感染症対策として迅速なワクチン接種の実施や、プレミアム付き商品券事業、児童相談所開設経費、就学援助基準の引き上げ等は歓迎するものです。同時に、国と都の方針・指示待ちでなく、区が適宜適切な緊急対策を講じることが必要でもありました。
党区議団は、物価高騰の折、区が積極的な財政出動を図ることで区民の暮らしと営業を守ることを求めています。
▲質問に立つ長沢議員
2.第3回定例会の論戦より
①気候危機に今こそ真剣な対策を
年々深刻になる豪雨や酷暑などの気候危機に抜本的な対策が必要です。中野区は2030年度までに二酸化炭素(CO2)排出量を約半分に削減する計画を持っていますが、具体的な対策は不十分です。再生可能エネルギーの抜本的普及のために、家庭への太陽光発電システム導入や中小企業に対する省エネ・再エネ設備導入に対して助成金を出すことを求め、区は「検討する」と答弁しました。
②保育の質を上げるために区は率先して対策を
今年度、中野区は国基準での「待機児童ゼロ」を達成しましたが、今度は保育園の空き定員が経営上の問題になり始めています。この機会を逆にチャンスとして先進国でも最低水準にある保育士の配置基準と面積基準を引き上げ、より良い保育環境の実現に取り組むべきです。中野区に保育基準を定める権限が移されたため、区に積極的な施策を求めました。
▲質問に立つ羽鳥議員
①住宅施策について
最大4万円の補助が受けられる「家賃低廉化補助制度」の実施を求めました。駅前再開発の期待感から地価が急騰し家賃を引き上げています。中野区で住み続けるために家賃の支援は必須と考えます。
②中野駅周辺まちづくりについて
サンプラザ建替など中野駅周辺の再開発計画がすすめられていますが、裁判など、地域住民との”いさかい”がどの地域でもあります。信頼を取り戻すためには真摯は反省と地域住民に寄り添う姿勢が必要だと質しました。
③区内事業者の支援について
物価高騰の影響から個店を守る施策と、民間の文化芸術施設・団体(ライヴハウスや劇場・劇団など)を支援する取り組みの状況を質しました。これまでの質疑で求めてきた実態調査について経過報告されました。また区の事業におけるインボイスの影響についても質しました。
④桃園橋親柱と桃園川緑道の改善について
桃園橋の工事に伴い切断・保管されている桃園橋親柱の活用について、緑道の改善を併せて求めました。
⑤区有施設の活用について
勤労福祉会館にあった女性センターを、時代に合わせジェンダー平等センターとして復活させることを求めました。
▲質問に立ついさ議員
3.公園の利用ルール見直しへ ボール遊びなど緩和
中野区は公園再整備計画の中で現在は禁止されているボール遊びを可能とするなど利用ルールの緩和を行います。
「ゴムボール遊び」、「自転車等に乗るための練習」は全公園で可能になるとともに、「キャッチボール(ゴムボールまで)」、「1人でのリフティング、ドリブル、トス等の練習」は新たに19公園でできるようになります。
公園再整備計画についての議会報告資料はこちら
https://kugikai-nakano.jp/shiryou/221014105933.pdf
4.補正予算 日本共産党議員団の提案が実る
今定例会では、物価高騰対策を中心とした補正予算が2回提案され、いずれも全会一致で可決しました。補正予算には、区立小中学校給食費の負担軽減、プレミアム付き区内消費券事業をはじめ、私立幼稚園・保育所・民間学童クラブや介護・障害福祉事業所の光熱費補助などが盛り込まれました。これは、日本共産党議員団が6月におこなった区長への緊急要望の内容が多く反映されています。物価高騰の影響は深刻さをましているだけに、引き続き、区内実態に即した提案をおこなっていきます。
▲質問に立つ浦野議員
5.予算要望書を提出しました
10月17日、酒井区長に対し、「2023年度予算編成にあたっての要望書」を提出しました。この要望書は、日々、お寄せいただく声とともに、8~9月にかけておこなった区内各団体の方々との懇談で寄せられた多岐にわたる要望をまとめたものです。引き続き、一つひとつの実現へ、力を尽くします。
▲10月17日、酒井区長に対し要望書を提出
6.「憲法生かそう」の声とどろく 平和求める市民パレード開催
10月23日、安保法制の廃止をめざす中野アピール実行委員会が「平和を求める市民パレード」を開催し、中野区民ら150人が参加。杉山公園から四季の森公園までを「憲法を生かそう くらしに 中野のまちに」を胸に、練り歩きました。
中野区が「憲法擁護・非核都市」宣言を採択し、今年は40年を迎えました。今年のパレードの実施は3回目となりました。議員団から浦野、いさ、羽鳥、小杉各議員が参加し、区議会で「非核三原則の堅持を求める意見書」が賛成多数で採択されたことを紹介するとともに、パレード開催の努力を激励しました。
▲パレード前の集会で連帯のあいさつを行う議員団
7.「学校給食費無償化」「非核三原則の堅持」を政府へ求める共産党議員団提案の意見書が可決
1つは、「学校給食費の無償化を求める意見書」が文言の修正の後、全会一致で可決されました。これは、小中学生の保護者に年5万円ほどの負担となる学校給食費の無償化を政府に求めるものです。意見書では「義務教育は無償化すると定めた憲法や教育基本法に基づき、給食費の無償化が必要」と指摘しています。都内でも5自治体が無償化へ踏み出しています。中野区でも学校給食費の無償化をぜひ実現させましょう。
給食費無償化を求める意見書の全文はこちら→
https://kugikai-nakano.jp/gian/221019131028.pdf
2つは「非核三原則の堅持を求める意見書」です。自民や都ファ、無所属の吉田・竹村の各議員が反対しましたが、賛成多数で可決しました。軍事費2倍化や先制攻撃論が喧伝される中、今こそ憲法に基づく平和外交の努力が求められています。
非核三原則の堅持を求める意見書の全文はこちら→
https://kugikai-nakano.jp/gian/221019131014.pdf