１．第3回定例会報告　コロナ危機から区民の命とくらしを守る

　 新型コロナウイルスの感染拡大が社会・経済に深刻な影響を及ぼしています。党区議団は本会議と決算特別委員会で4人が質問に立ち、区民から寄せられた声などを紹介しながら、対策の前進を求めました。区は第3回定例会中に3回にわたって補正予算を提出し、全会一致で可決。新型コロナウイルス対策が少しずつ進んでいます。党区議団が求めてきたことも一部実現しました。

 

 

 

 

 

・第3回定例会で成立した補正予算の中身
①PCR検査等準備金　PCR検査等を実施する医療機関に50万円を支給
②新生児特別定額給付金　今年度中に生まれた区内の新生児を対象に1人5万円を支給
③給食事業者支援　区立小中学校臨時休業中、学校給食の中止によって影響を受けた給食食材納入業者へ補助
④65歳以上インフルエンザ予防接種の無償化　自己負担を無くして接種を増やし、医療崩壊を防ぐ
⑤プレミアム付き商品券　5000円で6500円分の商品券を発行し、区内の消費喚起・商店支援
⑥震災時避難所への間仕切りの配備　飛沫感染防止対策のために48カ所の避難所に配備（予備費対応含む）

 

２．2021年度予算編成に向けて――――

・区長に予算要望書を提出しました
　党区議団は、党中野地区委員会との連名で10月15日、酒井直人区長宛に「2021年度予算編成についての要望書」を提出しました。要望書の作成にあたっては多くの区内各団体との懇談を重ねてきました。新型コロナウイルス感染症対策と、暮らし・福祉を応援する区政を進めるためにも、区民の声を受け止め予算編成にしっかりと生かしていくことを求めました。

 

区長に対し予算要望書を提出

 

・基金を活用し、区民のくらしを守れ
　区は来年度予算編成にあたり、引き続き感染症防止対策として医療・生活・経済を支援していくことを方針としたことは評価できます。
　他方、来年度の減収を92億円と見込み、「財政的な非常事態である」と言及しつつ、各部の経常経費等を20％削減する目標を立てています。各部への一律２０％の削減方針は、区民サービスの削減になりかねず見直しが必要です。財政調整基金の活用について、予算編成方針で、「取り崩しを前提とするのではなく」としているのでは、“何のための貯金か”が、厳しく問われます。

 

・新庁舎の建設時期は見直しを
　議会では、不要不急の事業として新庁舎建設が議論となりました。財政調整基金からの取り崩しの活用には、新庁舎建設のための一時経費（約50億円）が含まれています。党区議団は、財政が厳しい時だけに新庁舎建設については先送りすることで、財源を一定額確保することができることを主張してきました。
　引き続きコロナ危機から区民生活を守るために力を尽くします。

 

2019年度末の財政調整基金残高
279億円

 

※財政調整基金とは
　予期しない収入減少や臨時の支出に備えた積立金の事。一般家庭の貯金にあたる

 

３．日本共産党提案　「少人数学級の実施を求める意見書」全会一致で可決

　第3回定例会において、党区議団は４つの意見書を提案し、「少人数学級の実施を求める意見書」が文言調整の上、全会一致で可決しました。国においても少人数学級の検討が進められており、早期の実施が求められます。

 

意見書の提案に立つ浦野区議

 

 

４．「図書館が遠くなる」「統廃合が進む」！？　本町・東中野図書館が廃止へ

　中野区は中央図書館を含む８つの図書館体制となっています。区は施設の老朽化を理由に、中野坂上にある本町図書館と東中野にある東中野図書館を廃止して、旧第十中学校の場所に設置する統合施設に中野東図書館を新設するなどの条例を今定例会で提案しました。
　図書館の統廃合については、区が提案した５年前から「地域図書館を守って」との運動が行われてきました。また区の検討会でも「廃館になると行けなくなる」「保育園児の足では遠すぎる」などとの意見が出されていました。
　党区議団は、長年地域住民に利用されてきた地域図書館であり、区が設置した検討会や区民の意見を踏まえたものではない点から反対しましたが、賛成多数で可決されました（その他、むとう・小宮山両議員が反対）。党区議団は区民や利用者の声が活かされるよう、引き続き、地域図書館の内容と体制の拡充を求めていきます。

 

 

５．区民アンケートへのご協力ありがとうございます

　9月からお配りしている「中野区民アンケート」には、10月30日現在で4000人以上の方から返信をいただいています。議会論戦などに活かすとともに、今後結果も報告いたします。まだご回答いただいていない方はこちらのＱＲコードを読み取り、回答する事ができます。

 

６．第4回定例会日程（予定）と質問者

７．ご相談お待ちしています

来住和行
長沢和彦
浦野さとみ
いさ哲郎
小杉一男
羽鳥だいすけ